うつ病のことー家族の関わり方ー
こんにちは、なつきちです。
うつ病になったとき、支えになってくれるのが家族や恋人など自分に近しいに方々かと思います。
もちろん自分も相手も同じ「人」であるがゆえ、時には衝突することもあります。
では、身近な方々はうつで悩んでいる人にどのように接したらよいのでしょうか。
率直な話を言うと、正解はありません。
結局のところ、相手によって接し方が変わるからです。
もっと言ってしまえば、お互いの立場や価値観、タイミングなど様々な要因によって適切な解が異なるからです。
でもそんな答えがあるようでないような場面に直面したとき、身近な方々に一つだけお願いしたいことがあります。
それは、苦しんでいることを察しつつ、そばで見守っていることです。
うつ病になったときの心身は、いわゆる生きていくための気力やエネルギーが枯渇しているためとてつもなく疲弊しています。
気力やエネルギーを自ら作り出すことも、外から受け取ることも出来なくなっています。
空っぽになった身一つで、なんとか一日一日を過ごしていくだけで精いっぱいの状態です。
だから、自分が周囲からどのように見えているかをいつも以上に気づきにくくなっています。
もちろんそんな辛そうな状態の人を見たら、すぐにでも病院に連れていきたい、あるいは何とかしたいと思うはずです。
でもうつ状態の人に無理を強いることは、かえって逆効果になります。
質問や提案、励まし、応援、否定といった相手からのアクションに応えられないことへの罪悪感や申し訳なさから自分の殻に閉じこもってしまう可能性があるからです。
また一度閉じてしまった殻が再び開くのには時間が必要です。
そうなると次に開くまでの間、余計に本人が辛くなってしまいます。
精神疾患は自分とは無縁と思っていたり、否定的なイメージを持ちやすい病です。
ましてや精神科や心療内科に通うことや抗うつ薬の服用することをすぐに受け入れるのは難しいはずです。
うつ病は互いの足並みがそろわない限り、治療が進みません。
本人同様、関わる方々もゆっくり焦らず経過を見ていくことがより円滑で負荷のかかりにくい治療や療養に繋がっていきます。