Free Life Log

30代、うつ病歴3年で休養中。人生詰み気味ですが、何とか生きている日々の記録。

うつ病のことー抗うつ薬が効かないうつ病ー

こんにちは、なつきちです。

うつ病に限ったことではありませんが、医学や医療技術は常に進歩し、新たな発見に伴い新しい治療法、治療薬が世に出回っています。

それは自分が知らないどこかの誰かが日夜努力や研鑽を重ねているおかげであり、その恩恵を享受できるのは病に苦しむ方や周囲の方々にとって本当にありがたいことだと思います。

 

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最近もその一つとして、うつ病に関して大学の研究で以下の成果が報告されました。

univ-journal.jp

要約すると、

新しい統計手法によりうつ病を3つの型に分類わけすることが出来た。

3つの型のうち、1つの型は抗うつ薬(SSRI)が効かない型のうつ病である。

抗うつ薬が効かない型のうつ病は子供の頃にトラウマを経験している。

といった内容です。

 

人間の脳は言語や数字、空間把握などその機能によってそれぞれ活動する領域が決まっています。

領域は場合によって活動が同期することがあり、その同期は脳の機能的結合と呼ばれています。

今回の研究では、この機能的結合の高低小児期のトラウマ経験の有無の2つを軸にうつ病患者が3つの型に分類わけされました。

そして3つの型のうち、機能的結合が高く、トラウマを経験している型の患者に対し、抗うつ薬(SSRI)を用いた治療を行っても症状の改善が見られないことが判明しました。

 

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そもそもうつ病の治療において治療薬として最も多く使用されている抗うつ薬(SSRI)ですが、人によっては効果が見られない場合があります。

その割合はおよそ30%に上り、一定以上の期間、複数の抗うつ薬を服用しても症状の改善が見られないことから「難治性うつ病」あるいは「抵抗性うつ病」と診断されています。

今回の研究では、134人の被験者を対象に問診のほか心理検査や血液検査、MRIによる脳機能の画像解析等の客観的データを用いた人工知能によるパターン解析が行われました。

従来、うつ病では一定の診断基準に基づいた医師の主観的な判断でうつ病の診断が行われており、それが診断や治療を難しくしているという側面がありました。

よって客観的データの解析による診断は、難治性うつ病のように改善が難しいとされるうつ病の治療方法や治療薬の開発の前進に繋がります。

 

小難しく書いてしまいましたが、要は脳科学データを用いた最新の研究により薬が効きにくいタイプのうつ病のメカニズムの解明に進展がみられたということです。

私自身うつ病と診断されて3年の月日が経ちますが、このまま治らなかったらという不安はいつも頭の片隅にあります。

今回のような新たな発見は不安を抱える方にとっての希望や勇気にもなりえるはずなので、今後の経過を追いながら適宜発信できたらと思います。

 

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