うつ病のことー喫煙との関係ー
体に悪いことはわかっているんです、はい。。。
冒頭からすみません、なつきちです(後ろめたいので少し文が乱れています)。
煙草の値段が上ったり、全席禁煙の店舗が増えたりと、とにかく禁煙の波が押し寄せています。
先日のニュースでもコンビニエンスストアのセブンイレブンが、東京都内の店舗の灰皿の撤去を要請したと報じられていました。
受動喫煙による健康被害はもちろん、2020年に開催の東京オリンピックを見据えた動きとのことです。
最近では電子タバコも浸透してはいますが、肺がんをはじめ各種がんのリスクはいまだついて回ります。
喫煙による健康被害
煙草には様々な化学物質や発がん性物質が含まれています。
なかでも大きく取り上げられるのはニコチンとタールです。
ニコチンは依存性がある成分であり、このニコチンの依存性の高さが喫煙をやめられない原因になっています。
麻薬として知られているコカインやヘロインよりもその依存性は高いとされています。
よくありがちな煙草を吸うとストレス解消になるという話は正しい情報ではありません。
喫煙時のニコチン摂取によるリラックス効果は一時的なもので、体はすぐにニコチン不足の状態になり喫煙への欲求が湧き起こります。
タールは喫煙時の煙に含まれていて、がんにかかるリスクが高まる原因とされる物質で、数百種類もの発がん性物質が含まれています。
喫煙者の歯を茶色や黄色に変色させるヤニもタールの仕業です。
また体内に蓄積されると肺が黒く変色してしまいます。
この他、息切れがしやすくなったり、動脈硬化のリスクが高まる一酸化炭素が煙草には含まれています。
うつ病との関係
うつ病患者の喫煙率はうつ病でない人と比べて2~3倍に上るとされています。
これはストレスを解消するために喫煙をしている人が多いことが理由と考えられています。
また喫煙=ストレス解消という認識が世間一般でも広まっていることが拍車をかけているとも言えます。
ニコチンの摂取によりセロトニンが分泌されることは確かですが、あくまで一時的なものにすぎません。
ここで本当に問題なのはニコチン依存から生じるストレスです。
喫煙者の根底にあるニコチン不足によるストレスを解消することこそ、うつ病の治療において日々をストレスなく過ごすための方法だと気が付かなければなりません。
極端に言うと、ニコチン不足でストレスを日常的に感じているところにセロトニンを増やす抗うつ薬をいくら服用したところで効果が得られないということです。
よって喫煙者のうつ病の治療においては、禁煙も同時に行うことが抑うつ症状の改善により効果的になります。
ただし禁煙にはニコチン不足による禁断症状に気を付けなければなりません。
抑うつ症状が重い人や一日の喫煙本数が多い場合にはなおさらです。
そこで、いきなり完全禁煙しようとするのではなく禁煙外来に通うなどして、徐々にニコチンの摂取を減らしていく必要があります。
ニコチン依存の状態を少しずつ改善していくことで、セロトニンの分泌も正常に戻っていきます。
喫煙は本人や周囲の人の健康被害はもちろん、うつ病の回復の遅れにも繋がりかねません。
無理なく進めていくためにも主治医と相談し、効果的な治療に結び付けていきましょう。