うつ病のことー当事者会の意義ー
こんにちは、なつきちです。
ネットなどの通信環境の発達著しい昨今、顔を突き合わせなくても別の場所にいる誰かとの情報交換はとても容易になっています。
ハード面はもちろん、フェイスブックやツイッターに代表されるSNSなどソフト面もどんどん機能が拡張しほぼリアルタイムでだれがどこで何をしているかが把握できます。
いま記事を書いているはてなブログも例にもれず、その恩恵をあずかるものの一つです。
しかしこれだけ情報収集できる環境がそろっていても、人は同じ目的の下一つの場所に集まって言葉を交わし議論したり思いを一つにします。
その一つの形が当事者会と呼ばれる集まりです。
当事者会とは「自助グループ」における集団を指す名称の一つとして捉えられています。
自助グループとは、同じ問題や悩みを抱えた人が互いに助け合い、問題を解決していくための小規模の集まりです。
当事者会のほか、その家族の集まりである家族会も自助グループの一つです。
当事者会のメリット
・直接会ってお互いの話を聞いたり、意見交換をすることが出来る
直接会って会話をするというのは、文字で読み取る以上に多くの情報を得ることが出来ます。
相手の表情やしぐさ、声の抑揚などが合わさることでよりその経験や体験に関して鮮明なイメージを持つことが出来るのも、膝を突き合わせて会話しなければ得られない情報と言えます。
また文字だけでは伝えきれない詳細な情報を得ることが出来るのも、直接会話することのメリットです。
直接交流することは互いの親睦を深めることはもちろん、仲間がいることをより強く実感できることから日々の活力にも繋がります。
・専門家や知識人を交えた学びの場に参加出来る
自分一人だけでは会って話を聞いたりすることが難しい専門的な知識や知見も持った人物から学ぶ機会を得ることが出来るのは、自助グループや当事者会のような組織、団体がもつ強味です。
特に福祉制度や法関係の知識は文章で見ただけでは理解が難しい場合が多々あります。
専門的な知識がなくても、より多くの人が分かるようかみ砕いた情報として伝えることが出来るのは専門家や知識人の得意とする分野だと言えます。
・福祉制度や支援の実現に向けた対外的な活動に携わることが出来る
組織や団体の規模にもよりますが、社会に向けた広報活動や啓蒙運動、署名運動も一個人で行うのは非常に困難です。
当事者やその家族が立ち上がることでより現実的な、あるいより当事者の目線に立った制度や支援を訴えることも可能です。
どんな自助グループがあるのか
行政が運営するものからNPO法人、企業によるものなど様々です。
なかには今や当たり前の女子会といった気軽に参加できる交流の場から、セミナーや講演会もあったりと色々なイベントが開催されています。
そのほんの一部をご紹介します。
・Milkカフェ
・ReOPA レオパ
・soar(ソア)
・U2plus
上にご紹介した以外にも自助グループは様々ありますので、気になった方はぜひ調べてみてください。
初めからいきなり直接は難しいかも、と思う方はグループ内のインターネット上の掲示板やコメント投稿からスタートするなど、段階を踏んでいく関わり方も可能です。
参加することで新たな出会いや発見、生き方などにめぐり逢うことがあるかもしれません。