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30代、うつ病歴3年で休養中。人生詰み気味ですが、何とか生きている日々の記録。

うつ病のことー中医学からみるうつ病ー

こんにちは、なつきちです。

今日もすっきりと晴れた空と相まって、外に出る気がそがれるほど寒さが身にしみる気温でした。

風邪やインフルエンザが流行り始め、特に健康管理には気を付けなければならないシーズンに突入です。

 

この時期になると目にする機会が増える薬の中に漢方薬があります。

風邪の引き始めに良い葛根湯や日中眠気が出るのが困る方が選ぶ小青竜湯などの漢方薬は強い味方です。

 

最近ではインフルエンザかもしれないような高い熱が出た時のために麻黄湯なども売り場に並んでいます。

様々な場面に応じて回復を助けてくれる漢方薬ですが、うつ病に良いとされる漢方もあるのでどんなものがあるのかを見ていきたいと思います。

 

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中医学の考え方

中国の長い歴史の中で体系化された医学を中医学と呼びます。

他にも漢方医学東洋医学という呼び名を耳にしたことがある方も多いと思いますが、便宜上同じものとして考えてもらっても差し支えありません。

 

中医学において人体は津液の三つで構成されていると考えられています。

気・・・身体をめぐるエネルギーのことで、気力や元気といったイメージです。

血・・・身体をめぐる赤い液状のものことで、血液のイメージです。

津液・・身体を構成する液体のことで、唾液や汗、涙といったイメージです。

 

人の内臓は五臓六腑という表現が用いられます。

五臓・・・肝、心、脾、肺、腎

六腑・・・胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦

現代の医学でも用いられる表現ですが、意味合いは若干異なります。

 

この他にも陰陽、五行、証など様々な要素や観点から心身の状態を見分けていきますが、中医学で一番大切なことは治療によって乱れてしまった心身のバランスを整えることです。

つまり気血津液や五臓六腑などのバランスが保てなくなると風邪をひいたり、うつ病になってしまうと考えられています。

 

中医学の視点で考えるうつ病

中医学うつ病鬱病)は「鬱証」と呼ばれます。

この鬱証においてもっとも重要なことは、気力や元気のもとである「気」の流れが滞っているため、元気がなく気分も落ち込んでいる状態であるということです。

また内臓では肝、心、脾が弱っています。

とりわけが弱っていると気や血の流れが滞るため、自律神経が乱れたり、情緒不安定になりやすくなります。

 

漢方薬の選び方

肝鬱気滞抑うつ感、不安、不眠、動悸などが気になる方

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

抑肝散(よくかんさん)

肝の状態を整え、気の流れを改善する効果が期待できます。

 

気滞痰鬱:抑うつ感、気分の落ち込み、喉の異物感などが気になる方

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

気の流れを良くして、喉のつかえを取り去ります。

 

・心脾両虚:やる気が起きない、元気がない、疲れがとれない方

帰脾湯(きひとう)

加味帰脾湯(かみきひとう)

気や血を補い、心や碑を元気にしてくれます。

 

陰虚火旺:イライラしやすい、怒りっぽい、眩暈などが気になる方

六味地黄丸(ろくみじおうがん)

イライラを鎮め、眠りに入りやすくしてくれます。

 

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上に紹介したものは数多ある漢方薬のごく一部です。

場所によっては漢方外来や漢方精神科という名称で、より専門的に漢方による治療を行っている病院やクリニックが存在します。

現代医学の治療薬から漢方薬に変えたことで、長年悩まされていたうつ病の症状が改善したというケースもあります。

 

また心身のバランスを整えることでうつの体質自体を改善することが期待できるのも漢方薬の利点です。

治療の選択肢の一つとして、主治医と相談してみるのもいいかもしれません。

 

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