うつ病のことーうつと天気ー
こんにちは、なつきちです。
東京では朝から晴れている日は約2週間ぶりとのこと。
そんなに曇った日が続いていたなんて気が付かなかったのですが、昨日のように寒くて雨模様の日は抑うつ感が酷く横になりっぱなしでした。
我が家の長男次男も咳をしたり鼻をすすっていたので、これは具合が悪くなるかも、なんて思っていました。
寒さが堪えるのはもちろんですが、うつ病の人もそうでない人にとっても、日の光は日々の体調を支える上でとても大切なものなのだということを改めて感じさせられます。
それが今回取り上げる「天気うつ」の話です。
「天気うつ」とは
気圧の低下により一時的に気分が落ち込んだり、意欲が低下している状態を指します。
病気としてのうつ病は気分の落ち込みなどの症状が「2週間以上続いている」ことが定義なので、その前段階ということになります。
気圧とは
ここでポイントになる気圧ですが、すごく大雑把に言うと、空気が周りの物を押す力(圧力)のことです。
目には見えませんが、空気も物質なので沢山の小さな粒が集まって出来ています。
なので空気にも他の物質と同じように重さがあります。
人の周りには常に空気が存在しているので、強弱はあるものの人は常に空気によって押されているのです。
気圧が高い・・・空気が沢山あるので、押す力が強い
気圧が低い・・・空気が少ないので、押す力が弱い
つまり、低気圧とは空気が周りの物を押す力が弱い状態です。
富士山などの高い山に登ると空気が薄くて息が上がってしまうのは、気圧が低くて空気が少ないことが理由です。
そして空気の特性として、空気が沢山あるところから少ないところに移動しようとします。
空気が移動することによって「風」が起こり、風によって沢山の空気が集まって「雲」が出来ます。
雲は空気のなかにある沢山の水分が集まっているので、今度は「雨」として地上に落ちていきます。
よって、気圧が低くなると曇りや雨模様の天気が多くなります。
低気圧とうつの関係
人はそもそも備わっている体内のリズムによって日が差している日中に活動し、日が落ちた夜に休息を取るように出来ています。
なので日が落ちた夜の間、身体はリラックスモードになり活動量や意欲は低下します。
専門的な言葉を使うと、リラックスモードとは副交感神経が優位な状態です。
身体は敏感に変化を感じ取るので、気圧が低くなり曇りや雨で日差しが少なくない日は夜の間と同じようにリラックスモードに入ろうとします。
このリラックスモードに入ろうとする状態が、天気うつの正体です。
また気圧が低くなると身体を押す力が弱くなるため、普段より血流が滞りやすくなります。
その結果、身体に栄養や酸素が十分にいきわたらず、肩や腰の凝り、頭痛、怠さ、むくみなどの身体症状として現れます。
ここまでかなりざっくりとした説明になりましたが、低気圧と心身の不調の因果関係を見てきました。
太陽の光を貯めておくことは出来ませんが、天気が悪い日は部屋をなるべく明るくしておくことで身体が日中にリラックスモードになろうとすることを予防できます。
また曇りや雨が続いた後の晴れた日は、なるべく朝から日差しを浴びることがセロトニンの分泌を促し、抑うつ感から早く抜け出すことに繋がります。
うつ病で悩んでいる人もそうでない人も、心身の健康のために是非、晴れた日には外で日差しを浴びることを心掛けてみましょう。