Free Life Log

30代、うつ病歴3年で休養中。人生詰み気味ですが、何とか生きている日々の記録。

うつ病のことー治療薬としての〇〇〇〇マッシュルームー

こんにちは、なつきちです。

トピックとして取り上げたいのですが、タイトルに迷った結果、こんな形になりました。

今回は幻覚剤として知られているマジックマッシュルームうつ病の治療薬についての話です。

うつ病にも様々な治療薬が作られていますが、それでもまだまだうつ病に悩んでいる方は多いのが実情です。

マジックマッシュルームとはどんなものなのか、そして治療薬としての有用性や将来性はどの程度あるのかをみていきたいと思います。

 

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マジックマッシュルーム(英語表記)magic mushroom
シロシビンやシロシンなどの幻覚性成分を含む数種のキノコ。日本をはじめ多くの国では、これらのキノコに含まれる幻覚物質を麻薬に指定している。 コトバンクより

 

古くには中米で栄えた文明の宗教儀式に用いられたり、日本では誰もが勉強する古典文学にもその記述を見ることが出来ます。

和名ではワライタケやシビレタケという名で知られているキノコで、現在日本では所持や使用は規制されています。

 

解説では「幻覚」、「麻薬」というワードが出てくるので一見するとうつ病とはあまり縁がないような代物と受け取れます。

しかし医療の世界で見たとき、その成分であるシロシビンが非常に重要な役割を果たしてくれます。

それがシロシビンのうつ病に対する薬物療法としての役割です。

 

2016年のイギリスの研究チームにより、過去に抗うつ薬を一定期間投与したが効果が見られなかったうつ病患者に対してシロシビンを投与したところ、うつ病の症状が改善したと発表されました。

男女計12名の患者に対し、2週間わたりシロシビンの薬を投与し、MRIにより脳内の画像を解析したところ、投与前後の脳内の血流に変化が見られました。

 

変化が見られた部位はうつ病になると血流が活発になる前頭前皮質で、不安やストレスに深く関係しています。

シロシビンの投与によりこの部位の血流が減少、その後5週間にわたる経過観察から不安やストレスが和らげられリラックスした気分を得られたということが報告されました。

 

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臨床試験の最終的な検証対象が12人であり、改善が見られたのはその内の半数の6名と小規模でした。

しかしシロシビンにより既存の抗うつ薬では回復が難しいとされる難治性うつ病の改善への可能性が示され、以後のさらなる研究にも期待が持てます。

 

またイギリスでの臨床試験の他にも、アメリカの食品医療品局でシロシビンを用いた治療薬の臨床試験が許可され研究が進められています。

アメリカでも難治性うつ病に苦しむ患者が多数いることから、以前から幻覚剤を用いた治療薬の開発自体が求められていました。

イギリスにしろアメリカにしろ、一般に治療薬として流通するのはまだ先の話ですが、今後の研究成果と新たな治療薬の開発に関する続報を待ちたいと思います。

 

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