Free Life Log

30代、うつ病歴3年で休養中。人生詰み気味ですが、何とか生きている日々の記録。

うつ病のことーこころの風邪という意味ー

こんにちは、なつきちです。

うつ病はこころの風邪である」というフレーズをよく目にします。

実際に私自身がうつ病になり、その特徴や治療方法、治療期間について調べる中でも様々な媒体でこのフレーズを見てきました。

 

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うつ病を治すのに必要なのは、「休養、薬物療法、カウンセリングです。治療に焦りは禁物です。そして寛解を目指しましょう。」と書いてあります。

最初のうちは特に気にならずにページを読み進めていました。

しかしある時どの媒体でも、いわゆる病気が「完全に治る」といった記述が見当たらないことに気が付きました。

締めの部分に書いてあるのは決まって「寛解」という言葉です。

初めて聞いた言葉であるものの、うつ病の治療における最終段階として記述されているので、「うつ病が回復に向かうこと」が寛解であるというのは想像がつきます。

ただそれがどのような状態を意味するのか、よく分からなかったのでその意味自体を調べることにしました。

 

寛解緩解(カンカイ)とは - コトバンク


[名](スル)病気の症状が、一時的あるいは継続的に軽減した状態。または見かけ上消滅した状態。癌(がん)白血病など、再発の危険性のある難治の病気治療で使われる語。例えば、癌が縮小して症状が改善された状態を部分寛解、癌の症状がなくなり検査の数値も正常を示す状態を完全寛解という。→再燃
 
つまり寛解とは、症状が日常生活に支障をきたさないレベルまで回復した状態、ということを意味しています。
私がイメージしていた病気が「完全に治る」といった意味でありませんでした。
そしてうつ病が「こころの風邪」と言われる由縁は、誰でもうつ病になる可能性があるくらい身近な病である、ということなのだと理解しました。
同時に風邪のように身近であるが故、そのまま放置すると重症化して治療や回復に時間を要したり、他の病を併発してしまう可能性がある病とも言えます。
もっと身近な例で例えるなら、風邪をひいても病院に行かなかったことで症状が悪化し、肺炎になって学校や会社に行けなくなってしまった、といった状態です。
 
うつ病とはそれくらい身近でありながら、怖い病なのです。
前回の記事で取り上げた「世界保健デー」で国際的なテーマとして取り上げられ、うつ病を知るためのキャンペーンが行われていたことも納得がいきます。
 

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この寛解という言葉の意味を知ったとき、私もうつ病との関わり方を改めなければならないと考えました。
それは完全に治ることがないのなら、生活において自身の体調の変化により耳を傾けなければならないということです。
特に気にかけていたのは、今、自分にどのくらいの精神的な負荷がかかっているのかです。
肉体的な負荷と違って、精神的な負荷は気づきにくいものです。
私自身、自分でも知らないうちに負荷がかかり、それを解消せず重ねに重ねてしまったことが発症の原因でした。
また一度うつ病になると、精神的な負荷に対する耐性が著しく低下します。
そのため以前なら気にも留めなかったような日常の些細な出来事にも精神が揺らぐことがあります。
こころの風邪であるという言葉で例えられることが多いうつ病ですが、それが病としてのうつ病のどの側面を表現したものであるかを考えることで対応の仕方も変わってきます。
私のように今うつ病に悩んでいる方はもちろん、初めてこの言葉を知った方もうつ病とのかかわり方を再度考えるきっかけになったら幸いです。
 

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