うつ病のことー備えとしての就業不能保険ー
こんにちは、なつきちです。
働けなくなった時に考えなければならないことの一つに生活費を如何にして工面するかということがあります。
以前取り上げたものとして、社会保障の制度の雇用保険や健康保険の生活保障の傷病手当金がありました(以下、過去の記事のリンクです)。
しかし当然のことながら、働いていた時と同額ではなかったり、給付の期間が決まっているので回復が先か期限が先かという不安はいつも付きまとっています。
障害年金や生活保護といった制度もありますが、保険会社にも目を向けたところ、雇用保険や傷病手当に準ずる就業不能保険という商品もあるようなので内容を見ていきたいと思います。
収入の減少を補う就業不能保険
長期間働けなくなった時の生活費を補ってくれる保険会社が提供する商品です。
最近ではうつ病などの精神疾患(またはストレス性疾患)も保障の対象になっており、入院していなくても継続して働けない状態が続く場合は給付金を受け取ることが出来ます。
給付金額はおおよそ10~20万円です。
保険の満了は60~65歳です。
加入に際しての注意点(※)
1.精神疾患の場合は以下のいずれかの条件を満たしていることが必要です。
①入院
②障害等級2級以上に認定された状態。
2.精神疾患の場合、支払対象外期間を経過後に給付されます。
例)60日間の支払い対象外期間を経過した後にされる等。
3.給付期間や回数に上限が設けられている場合があります。
例)給付回数が通算18回まで、最大2年間まで等。
※支払い条件は各保険会社や商品によって異なります。
具体的な商品
上記の商品はその一部で、他の保険会社から出ている就業不能保険もあります。
単体の保険はもちろん、特約でつけることが出来るものまで様々です。
給付の要件を見ていく限り、会社勤めをされている場合にはまず傷病手当金を受け取ることが優先になるようです。
自営業やフリーランスの場合は傷病手当がないので、検討の余地はあるといった感じです。
しかし今の社会では働けなくなる疾病のうち約4割が精神疾患によるものという調査結果も出ているもの確かです。
医療技術の進歩により入院を含め治療日数が短くなっているなかにおいても、精神疾患は治療の見通しが立てにくく扱いが難しい分野とも言われています。
それでも生きていく限り生活費や教育費、ローンなどお金に関する問題は常について回ります。
無理のない復帰を目指したいと考えたとき、就業不能保険は生活を助けてくれる万が一の備えになります。
最近ではショッピングモールなどでも無料の保険相談窓口があるので、この記事が今後の備えについて考えるきっかけになれば幸いです。