うつ病と精神疾患のことー適応障害と不安障害ー
こんにちは、なつきちです。
以前取り上げた精神疾患の第二回目です。
下記、第一回目の記事です。
今回は適応障害と不安障害について見ていこうと思います。
精神疾患の診断において、適応障害からうつ病に診断が変わることやその逆もあり得る疾患です。
うつ病と2つの疾患にはどのような違いがあるのでしょうか。
1.適応障害
特徴として、明確なストレス因子よって精神的あるいは肉体的またはその両方を伴う苦痛が生じ、社会的機能にも支障をきたす疾患です。
精神的な症状として、憂うつ感や不安感、焦燥感、怒りなどが生じます。
肉体的な症状として、倦怠感や疲労感、意欲や食欲の低下、不眠、頭痛、腹痛などが生じます。
学校や職場、家庭といった社会生活においては不登校や欠勤、遅刻、早退、暴力などの問題行動が現れます。
うつ病との大きな違いは、疾患が生じる原因がはっきりと特定できるとされている点です。
原因となる人間関係、仕事、介護、金銭といったストレス因子との接触から1~3ヵ月ほどで発症し、ストレス因子との接触を断ったり、除去することで症状や問題行動は治まるとされています。
治療にはストレス因子の除去とともに精神療法(カウンセリング)や薬物療法(抗うつ薬や抗不安薬)が用いられ、およそ3~6ヵ月程度で回復に向かい、社会復帰することが出来ます。
2.不安障害
特徴として、特定の状況や対象に対し、過度のストレスや拒否反応が現れることにより日常生活に支障をきたす疾患です。
症状は動悸や眩暈、発汗、手足の震え、窒息感、吐き気、腹痛、頭痛、胸の痛み、寒気が突発的に発作として現れます。
10~30代の比較的若年層や性格的な要因により発症することが多いとされています。
不安障害は状況や対象により、様々なタイプに分類されます。
- 分離不安症:特定の物や人物の喪失に過剰に反応を示します。
- 場面緘黙症:特定の状況において話すことが出来なくなります。
- 特定の恐怖症:特定の物事や対象に対し不安や恐怖を感じます。
- 社交性不安症:スピーチや会議の発言といった注目を集める場面で動悸や発汗、不安、恐怖を感じます。
- 強迫性不安症:強迫観念や強迫行為を特徴としています。
- パニック症:突発的な恐怖や不安、呼吸困難を伴う発作が起きます。
- 広場恐怖症:公共交通機関や広い場所、狭い場所において不安や恐怖を感じます。
- 心的外傷後ストレス障害(PTSD):戦闘や虐待、いじめなどの極度の体験による恐怖や不安がフラッシュバックします。
- 全般性不安症:様々な物事に対し不安や心配が続きます。
治療においては、抗不安薬や抗うつ薬といった薬物療法が用いられます。
また心理療法として、疑似的に不安になる状況を再現し、パニックを起こさないための心構えやスキルを身に着け、実際の場面でセルフコントロール出来るようにしていきます。
今回取り上げた2つの疾患についても、その特徴を見ていくことでうつ病とは異なる疾患であり、解決するためのアプローチも変わることがわかりました。
私自身の今後のうつ病との付き合い方を考えていく上でも、必要な知識になっているため引き続き調べていきたいと思います。
また、この記事を読んだ方にとっても何かしらの形で有益なものになれば何よりです。