Free Life Log

30代、うつ病歴3年で休養中。人生詰み気味ですが、何とか生きている日々の記録。

うつ病のことー家族の関わり方ー

こんにちは、なつきちです。

うつ病になったとき、支えになってくれるのが家族や恋人など自分に近しいに方々かと思います。

もちろん自分も相手も同じ「人」であるがゆえ、時には衝突することもあります。

では、身近な方々はうつで悩んでいる人にどのように接したらよいのでしょうか。

 

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率直な話を言うと、正解はありません

 

結局のところ、相手によって接し方が変わるからです。

もっと言ってしまえば、お互いの立場や価値観、タイミングなど様々な要因によって適切な解が異なるからです。

でもそんな答えがあるようでないような場面に直面したとき、身近な方々に一つだけお願いしたいことがあります。

 

それは、苦しんでいることを察しつつ、そばで見守っていることです。

 

うつ病になったときの心身は、いわゆる生きていくための気力やエネルギーが枯渇しているためとてつもなく疲弊しています。

気力やエネルギーを自ら作り出すことも、外から受け取ることも出来なくなっています。

空っぽになった身一つで、なんとか一日一日を過ごしていくだけで精いっぱいの状態です。

だから、自分が周囲からどのように見えているかをいつも以上に気づきにくくなっています。

 

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もちろんそんな辛そうな状態の人を見たら、すぐにでも病院に連れていきたい、あるいは何とかしたいと思うはずです。

でもうつ状態の人に無理を強いることは、かえって逆効果になります。

質問や提案、励まし、応援、否定といった相手からのアクションに応えられないことへの罪悪感や申し訳なさから自分の殻に閉じこもってしまう可能性があるからです。

また一度閉じてしまった殻が再び開くのには時間が必要です。

そうなると次に開くまでの間、余計に本人が辛くなってしまいます。

 

精神疾患は自分とは無縁と思っていたり、否定的なイメージを持ちやすい病です。

ましてや精神科や心療内科に通うことや抗うつ薬の服用することをすぐに受け入れるのは難しいはずです。

うつ病は互いの足並みがそろわない限り、治療が進みません。

本人同様、関わる方々もゆっくり焦らず経過を見ていくことがより円滑で負荷のかかりにくい治療や療養に繋がっていきます。

 

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うつ病のことー気分の波ー

こんにちは、なつきちです。

うつ病になり定期的にやってくることがあります。

気分の波と言われるものです。

とてもダウナーな状態になります。

落ちている状況からもう一段階落ちていくような感じがします。

正直、この状態になると自分でもどうにもなりません。

じっとその波が過ぎ去っていくのを待つしかないのです。

 

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そもそもどうしてこんな状態になるのか。

うつ病には抑うつ状態から寛解に向かうまでの経過で、気分が上がったり下がったりという波を繰り返しながら回復に向かいます。

わかりやすく例えるならば、三歩進んで二歩下がる、といったイメージです。

うつ病は大きくわけて、3つの経過をたどっていくと言われています。

急性期回復期維持期の3つです。

 

急性期とは

気分の落ち込みが激しく、何事にも手につかなくなる状態が続きます。

人によって薬の相性があるため、自分と合う薬を見極めながら、しっかりと休養を取る必要があります。

回復期とは

気分が上がったり下がったりしながらも徐々に落ち込みの幅が狭まってきます。

落ち込むタイミングはあるものの、普段通りの日常生活を送れる日が多くなります。

また、薬も徐々に減らしていくことが出来るようになります。

維持期とは

気分の落ち込みがほとんどなくなります。

薬を飲まなくても問題なく日常生活を送ることが出来ます。

 

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回復期から維持期にかけて注意したいのが、気分の落ち込みをそれほど感じなくなることから薬の服用を中止してしまうことです。

せっかく安定した状態を保っているところでの急な服用中止は離脱症状や急性期への逆戻りを起こしかねません。

維持期になり薬の服用がなくなってからも、半年から1年くらいは定期的な診察は受ける必要はあります。

うつの治療はまさに一進一退という表現があてはまる状態をたどりながら経過していきます。

私も自分の状態を注意深く見ながら、焦らずゆっくり治療を進めていきたいと思います。

 

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うつ病のことーこころの風邪という意味ー

こんにちは、なつきちです。

うつ病はこころの風邪である」というフレーズをよく目にします。

実際に私自身がうつ病になり、その特徴や治療方法、治療期間について調べる中でも様々な媒体でこのフレーズを見てきました。

 

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うつ病を治すのに必要なのは、「休養、薬物療法、カウンセリングです。治療に焦りは禁物です。そして寛解を目指しましょう。」と書いてあります。

最初のうちは特に気にならずにページを読み進めていました。

しかしある時どの媒体でも、いわゆる病気が「完全に治る」といった記述が見当たらないことに気が付きました。

締めの部分に書いてあるのは決まって「寛解」という言葉です。

初めて聞いた言葉であるものの、うつ病の治療における最終段階として記述されているので、「うつ病が回復に向かうこと」が寛解であるというのは想像がつきます。

ただそれがどのような状態を意味するのか、よく分からなかったのでその意味自体を調べることにしました。

 

寛解緩解(カンカイ)とは - コトバンク


[名](スル)病気の症状が、一時的あるいは継続的に軽減した状態。または見かけ上消滅した状態。癌(がん)白血病など、再発の危険性のある難治の病気治療で使われる語。例えば、癌が縮小して症状が改善された状態を部分寛解、癌の症状がなくなり検査の数値も正常を示す状態を完全寛解という。→再燃
 
つまり寛解とは、症状が日常生活に支障をきたさないレベルまで回復した状態、ということを意味しています。
私がイメージしていた病気が「完全に治る」といった意味でありませんでした。
そしてうつ病が「こころの風邪」と言われる由縁は、誰でもうつ病になる可能性があるくらい身近な病である、ということなのだと理解しました。
同時に風邪のように身近であるが故、そのまま放置すると重症化して治療や回復に時間を要したり、他の病を併発してしまう可能性がある病とも言えます。
もっと身近な例で例えるなら、風邪をひいても病院に行かなかったことで症状が悪化し、肺炎になって学校や会社に行けなくなってしまった、といった状態です。
 
うつ病とはそれくらい身近でありながら、怖い病なのです。
前回の記事で取り上げた「世界保健デー」で国際的なテーマとして取り上げられ、うつ病を知るためのキャンペーンが行われていたことも納得がいきます。
 

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この寛解という言葉の意味を知ったとき、私もうつ病との関わり方を改めなければならないと考えました。
それは完全に治ることがないのなら、生活において自身の体調の変化により耳を傾けなければならないということです。
特に気にかけていたのは、今、自分にどのくらいの精神的な負荷がかかっているのかです。
肉体的な負荷と違って、精神的な負荷は気づきにくいものです。
私自身、自分でも知らないうちに負荷がかかり、それを解消せず重ねに重ねてしまったことが発症の原因でした。
また一度うつ病になると、精神的な負荷に対する耐性が著しく低下します。
そのため以前なら気にも留めなかったような日常の些細な出来事にも精神が揺らぐことがあります。
こころの風邪であるという言葉で例えられることが多いうつ病ですが、それが病としてのうつ病のどの側面を表現したものであるかを考えることで対応の仕方も変わってきます。
私のように今うつ病に悩んでいる方はもちろん、初めてこの言葉を知った方もうつ病とのかかわり方を再度考えるきっかけになったら幸いです。
 

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うつ病のことーうつ病の患者数ー

こんにちは、なつきちです。

自分と同じ病で悩んだり、辛い思いをしている方はどのくらいいるのか。

うつ病」という病に対する理解や認知が広まるとより暮らしやすい社会になるのではないかと思うことがあります。

そこでまず、患者数を調べてみることにしました。

 

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厚生労働省による3年ごとの調査では、平成26年(2014年)にうつ病(躁うつ含む)で医療機関を受診した方はおよそ112万という結果が出ています。

平成8年(1996年)の43万人と比較すると、約3倍に増加しています。

WHO(世界保健機関)による2017年の世界保健デー(4月7日)においても、「うつ病」がテーマとして取り上げられており、国際的にうつ病への関心が高まっています。

世界規模でのうつ病患者数は3億人を超え、年間約80万人が自ら命を絶っていることからも、国際的な取り組みが必要とされています。

近年、法律の改正に伴い日本でも企業に対しストレスチェックが義務付けられていますが、その結果に基づいた受診や治療が浸透しきっているとは言い難いのが現状です。

 

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男女比ではいずれの年度も1.5~2倍ほど女性の割合が高いことが見てとれます。

入学、就職、結婚、出産など、男性と比べて女性はライフステージが移り変わる回数が多く、移り変わりに伴うホルモンバランスの変化によって発症しやすいと考えられています。

また医療技術の進歩も含め、女性の方が寿命が長いことも割合が高くなる一因となっています。

 

うつ病というとネガティブなイメージを持ちやすいことから、医療機関に受診してない潜在的な患者数も含めると300万人以上の方がかかっているとも言われます。

重症化してからの治療は他の病気と同様、回復に長い時間が必要です。

社会復帰にあたっては就労移行支援やリハビリとしての時短勤務など、うつ病にかかる以前と同様のパフォーマンスを取り戻すために時間を要する場合があります。

また一度うつ病にかかった場合、半数以上の割合で再発のリスクを背負うことになります。

体調の回復を感じて服用を途中でやめてしまうこともうつ病の怖いところだと言えます。

うつの薬は飲み始めと同様少しずつ服用する量を減らしていく必要があり、急な服用中止は離脱症状による体調の悪化を招くことになります。

もし自分が、あるいは家族がうつ病にかかってしまったときは自身の体調に耳を傾け、焦らずじっくりと向き合いながら治療し回復を目指していきましょう。

 

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うつ病と精神疾患のことー双極性障害と統合失調症ー

こんにちは、なつきちです。

うつ病一つとっても症状や特徴によって様々な診断がなされ、診断結果によって治療の方法や期間も変わります。

似ているようで実は違う病気だったということは、うつ病以外の病気でも起こりえることです。

なかでも「こころの病」と言われるうつ病をはじめとする精神疾患は、本人の申告を主な診断基準とするため診断が難しいとされています。

また病気の発生のメカニズムに解明されていない部分が多いことも、精確な診断を困難にしている一因と言えます。

しかし本人や周囲の人間が普段と違う様子だったとき、「もしかしたら・・・」と思うことが病の早期発見に役立つことも確かです。

今回はうつ病をはじめとする精神疾患にはどのような種類や特徴があるのか、その一部を見ていきたいと思います。

 

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1.双極性障害躁うつ病

特徴として躁状態(気分が高まっている状態)とうつ状態(気分が落ち込んでしまう状態)の両極端の状態が繰り返し起きる疾患です。

躁状態うつ状態が発生する間隔は人によって様々で、数週間から数ヵ月の人もいれば数年単位の間隔で繰り返されることもあります。

また発症時はうつ状態になることが多く、うつ病と診断された後、躁状態に移った際に双極性障害として改めて診断される場合もあります。

 

躁状態のときは普段と人が変わったように活発になる、睡眠をとらなくなる、ちょっとしたことで怒り出すといったことが特徴です。

うつ状態のときは気分がひどく落ち込み、何事にも関心を示さなくなったり、身体の不調が続いたりします。

 

双極性障害のなかでも症状により細分化され、躁状態うつ状態が発現する場合は双極Ⅰ型躁状態うつ状態が発現する場合は双極Ⅱ型とされます。

治療には気分安定薬抗精神病薬を服用する薬物療法が用いられるとともに、患者本人が自らの状態を受け入れコントロールできるよう精神療法を行う場合もあります。

 

2.統合失調症

特徴として幻覚や妄想といった陽性症状感情や意欲、思考の低下といった陰性症状が見られる疾患です。

以前は精神分裂病という病名で呼ばれていましたが、「精神」が「分裂」しているという表現はネガティブなイメージが強いことから病名を変更されています。

 

陽性症状である幻覚とは実際には見えていないものが見える、誰もいないのに人の声が聞こえてくる、自分の考えが他人に伝わっている気がする状態のことを指します。

妄想では間違った内容を正しいものだと信じ込んでしまい、周囲からの訂正を受け入れない状態になります。

陰性症状の感情や意欲の低下では、周囲とのコミュニケーションが取りづらくなるためトラブルになることや周囲との接触をさけるため引きこもりになる場合があります。

また陽性症状と陰性症状に加え、記憶力や集中力の低下といった認知機能障害により社会生活全般に支障をきたしてしまうことも少なくありません。

 

治療は数ヵ月から、長期だと数年の期間にわたる場合もあります。

急性期、回復期、維持期といった段階に分けられ、それぞれの時期に応じた薬物療法、精神療法、リハビリ等の治療が行われます。

 

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双極性障害統合失調症の2つの病についてみましたが、本人の申告次第では違う病として診断されてしまう可能性を多分に含んでいます。

私自身も診察の際、主治医に自分の状態が的確に伝えられているのか自問自答したり、相手の反応を見ることは多くあります。

また今回のように少しずつでも、自分の病と同じ領域に属する病を知ることも一つのセルフメディケーションの在り方なのではないかと考えています。

精神疾患という見えない病と向き合うには正しい診断と適切な治療が必須となります。

症状が重い場合には入院が必要なこともあるため、本人だけでなく家族や周囲の人間の理解や支援を受けることが円滑な診断や治療、社会復帰につながっていきます。

 

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うつ病のことー非定型うつ病ー

こんにちは、なつきちです。

自分が患っているうつという病は一体どんなものなのか、折に触れ書籍やインターネット等で調べることがあります。

まず思うことは、同じ病でもその人が育ってきた環境や年齢、職業、性格、性別等の様々な要因により悩みも症状も違うということです。

それはつまり治っていく過程も人それぞれで、治療の期間や方法も人によって違うということを意味します。

本当に難しい病だと痛感させられます。

先の見えないトンネルを明かりもなしに手探りで歩くような、進んでいるのか戻っているのか分からないような感覚になるとはまさにこのことなのだと知りました。

なので同じような境遇の方がいることを知ると、ある意味心強く思います。

 

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しかしながら一つの病として治療をするにあたっては、ある一定の基準やルールをもってカテゴライズしなければ適切な対応が難しくなることも事実です。

また症状の種類や重さを知ることは、治療する過程で病と向き合ったり、自身を支える土台や柱にもなります。

以前取り上げた「冬季うつ病」も病を知り、病と向き合うことの一つとして記事にしました。

 

今回は「非定型うつ病」について書いていこうと思います。

この非定型うつ病は様々な呼び名がつけられており「新型うつ病」、あるいは「現代型うつ病」と呼ばれることもあります。

呼び名が複数あるのは、専門的な知見をもってしても見解が定まっていないことによるようです。

ですがこの非定型うつ病も診断するにあたり大きな特徴があります。

 

それは「気分反応性」と言われ、自分が嫌だと思うことに対して気分が落ち込んだり、不調をきたす状態を指します。

いわゆる従来のうつ病では、生活全般に対してエネルギーが生じないため、もともと好きだった物事に対してもポジティブな反応が見られなくなります。

非定型の場合、趣味や遊びなどもともと好きだったことに対しては罹患前と同様積極的な姿勢が見られます。

 

拒絶過敏性」も非定型うつ病の特徴一つです。

相手の言葉や行動に対して、極度に否定的な反応や態度、解釈することを言います。

よって好意的な言動も怒りや憤慨として相手へ返してしまいます。

 

そもそもこの「非定型」とは何をもって「非定型」と分類されるのか。

それは従来のうつ病の診断基準に当てはまらない気分反応性や拒絶過敏性といった症状が見られることによります。

またこのうつ病が20~30代という若年層に多いことも「非定型」や「新型」、「現代型」と呼ばれる所以になっています。

 

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よくこんな批判的な話を耳にします。

「あの人はうつ病になって仕事には行けないのに、旅行や遊びには出かけている」

気分反応性の一つだと思われますが、SNSが発達した今の社会では友人や知人、同僚の日常生活を知る機会が増えていることやうつの症状もひとそれぞれだという認識が広まってないことによるものです。

本人は仕事に対して過度の拒否反応が出ており、薬物療法や休養、カウンセリングによる治療が必須です。

うつの辛さは周りには伝わりづらいことは確かですが、こういう話を聞くと同じうつを患っている身としては悲しくなるのが本音です。

もちろんほかの病にしても、本人や家族、治療にかかわる医療関係者がその辛さや悩みを一番実感していることと思います。

新型、あるいは現代型と呼ばれるほど、最近知られるようになったうつ病もあるのだということが認知され適切な環境や治療などが広まれば幸いです。

 

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育児のことー就学相談ー

こんにちは、なつきちです。

前回に続き、二日間のうちの火曜の出来事の話です。

月曜の晩にごっそり持っていかれたメンタルが戻る間もなく朝を迎えましたが、火曜も火曜で非常に重要なイベントが控えていました。

 

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我が家の長男がいよいよ来春から小学校に入学します。

ランドセルや学習机を準備し、本人も小学校に行くことをだんだん意識し始めてきました。

そして小学校に上がるにあたり、最後の選択をしなければならない時期になりました。

 

普通学級支援学級のどちらに通うかです。

 

長男は産まれつき発達が遅れている、発達障害児です。

産まれたのは28週目、体重は1000グラムに満たない超が付くほどの未熟児でした。

そのため出産後はそのままNICU、GCUに4ヵ月ほど入院していました。

当時は入院中はもちろん、退院後も健康に元気に育っていくかとても心配しながらの生活でした。

本人はそんな親の心配をよそに、今では元気いっぱいに育ってくれています。

幼稚園に通い、周りの子達ともそれなりにうまくやっているようです。

通いだして2、3ヶ月もすると見違えるほど成長していく長男をみて、集団に属することで得られる社会性や経験の大切さを実感しました。

しかしほかの子達と比べると同じ6歳としては幼いのも事実です。

また、いつまでも幼稚園生のままでいることはできず、進路の選択をしなければなりません。

 

管轄の自治体からの通知はやはり、支援学級という結果でした。

正確には普通学級、通級、支援学級、支援学校の4つの区分から割り振られます。

本音を言えば、長男は支援学校に該当する可能性もあるのではと思っていたので、それだけでも少しホッとしました。

一番近くの小学校に支援学級があるからです。

ただ、親バカというか欲が深いというか、長男の頑張りを見ていると少しでも周りと同じ環境でという思いが生じてしまいます。

もちろん本人に頑張っているという意識があるわけではありません。

親の私達からみて、必要だと思う支援や制度に一生懸命取り組んでくれているだけです。

自治体から来た通知に対しては、いわゆる不服申し立てが出来ます。

妻と話し合った結果、いったん申し立てをして入学予定の小学校に面談をお願いすることにしました。

そして幸い直近でアポが取れたので、妻や長男とともに面談に臨みました。

 

結論から言うと、支援学級に通わせることで話は落ち着きました。

今の長男にとって、それが最も本人の成長に結びつく環境だと思えたからです。

支援学級の在り方も私が小学校に通っていた二十数年前とずいぶん変わっているようでした。

誤解を恐れず正直に言うと、支援学級や支援学校というものは重い障害を持つ子が通うものだと思っていました。

私が通っていた当時は障害の中でも比較的重度の子が在籍していたからです。

しかし今では昔より発達障害を持つ子も増えており、長男のような児童の受け皿としての支援学級の体制も整っているそうです。

 

私たちの親の要望次第では、普通学級に通わせることも出来ないわけではありません。

もし難しい場合は普通学級から支援学級に移ることも出来るそうです。

しかし本人に適さない環境下に置くことで、学校に通うことがストレスになったり、行くことが出来なくなってしまっては本末転倒です。

一定期間集団の中で取り残されてしまうより、スタートから少数の中で本人の成長に合わせた指導や教育が提供出来る環境がより良いのは明らかです。

 

1時間ほど校長先生から話を聞けたおかげで、安心して通わせることが出来ると思えるようになりました。

もちろん支援学級に通うからと言って全て丸投げにすることはできず、家庭と学校が一緒になって本人の成長を促していかなければなりません。

とはいっても今回の面談である程度、今後の方向性が定まったことに親としては安堵しています。

残すところあと半年、入学を楽しみに待ちつつ、長男と一緒に出来る準備を一つ一つしていこうと思います。

 

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