うつ病のことーヘルプマークの意味ー
こんにちは、なつきちです。
恥ずかしながら私は最近になって、その存在を知りました。
※画像は東京都福祉保健局よりお借りしました。
「ヘルプマーク」もしくは「ヘルプカード」という形で2012年に東京都が作成し、今のところ39の都道府県で導入されています。
その目的は、外見では見分けがつきにくい障害や怪我を負っている方が身に着けることで、様々な場所で周りにむけて配慮や援助が必要であることをお知らせすることです。
近いものでは言えば、妊婦さんの「マタニティマーク」が鞄に下げたりする形で導入されています。
ヘルプマークの場合は妊婦さんはもちろん、もう少し広義に助けが必要な方を捉えているので、聴覚障害や視覚障害、精神障害などを持っている全ての方が利用できます。
では、どのようなときに効果を発揮するのでしょうか。
身近な例では、電車やバスなど交通機関で席を譲るといった配慮がイメージできるかと思います。
しかし助けが必要な場面はそれだけにとどまらないはずです。
障害によりコミュニケーションが苦手だったり、その情報をまとめることが大変な方もいるかと思います。
「口頭で説明する」ことから「ノートやメモに文字や描写で残す」ようにすることも助けになります。
街中や施設での事件や事故、災害に遭った際に、瞬時に状況の変化に対応することが難しい方の場合はどうでしょうか。
安全な場所まで誘導したり、一緒に避難することがもしかしたら命を救うことにつながるかもしれません。
パニックや認知の衰えで行き先や帰り道がわからなくなってしまった方なら、一声かけるだけでもパニックや不安を解消できることだってあるかもしれません。
大事なのはヘルプマークに気が付いた誰かがまず、その方に手を差し伸べることであって、正しい対処や対応は二の次だということです。
もちろん、すぐに適切な対処をとれるなら言うまでもありません。
手を差し伸べた瞬間から助けの輪が広がり、問題が解決されることが一番大事なことなはずです。
また気を付けなければならないことは、私も含め配慮が必要な側の人間にも同様にあります。
それは助けはあくまで善意や良心による行為であって、義務ではないということです。
当たり前のように享受できると考え、助けがなかったことに憤るのは見ていてあまり気持ちのいいものではありません。
偽善を語るつもりはありませんが、この先症状が悪化しヘルプマークを利用するようになった時にも、それだけは忘れてはいけないことだと思っています。
ヘルプマークは都営地下鉄や都バスの営業所等に用意されているほか、ヘルプカードは保健福祉局の該当ページ(ヘルプカード 東京都福祉保健局)からPDFデータをダウンロードして利用することも可能です。
2012年に導入されてから時間は経過していますが、まだまだその認知や理解を広げていくことは必要です。
この記事を見てくださった方から輪がさらに広がって、誰もがより生きやすい社会になればうれしい限りです。
うつ病のことー仮面うつ病ー
こんにちは、なつきちです。
この記事を書こうとしているとき、ちょうどテレビで「獣になれない私たち」が放送されていました。
ネタばれになってしまうとあれなので詳細は避けますが、今日の回で新垣結衣さん演じる深海晶が今までの自分と決別します。
周囲の人たちから求められる人物像であり続けるのは、自分を取り巻く周囲との軋轢も生じにくく生きやすいのは確かです。
でも無理している自分と本来の自分とのギャップに苦しむという側面もあります。
もちろんどちらが正しくて、どちらが間違っているといった話でもなければ、無理をしている自分も含めその人自身であるという捉え方も出来ます。
なぜこんなことを最初に書いたのかというと、この記事のタイトルにある「仮面うつ病」にも少し通ずるような気がしたからです。
前回の記事でも一部触れた仮面うつ病でありますが、より詳細についてみていこうと思います。
そもそも仮面うつ病とはどういった病状を指すのでしょうか。
仮面うつ病(読み)かめんうつびょう
(英語表記)masked depression
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
うつ病でありながら,身体的症状しか現れないもの。いわば身体的症状という仮面に隠されたうつ病である。身体的症状はさまざまな不定愁訴として現れるが,実際に検査すると内臓の変化は見られず,自律神経失調症と診断されることも少なくない。しかし本質的にはうつ病であるため,自律神経失調症とは治療法が全く異なる。
コトバンクで検索すると、上記の解説が出てきます。
特徴は、身体的症状しか現れない、身体的症状という仮面に隠されたうつ病である、自律神経失調症と診断されることも少なくないという点です。
身体的症状として現れるものは・・・
睡眠障害、疲労感、倦怠感、食欲不振、頭痛、めまい、首や肩の凝り、動悸、吐き気、腹痛、腰痛
抑うつ感や気分の落ち込みが見られず、身体的症状が目立ってしまうと本人はもちろん、周囲の人たちもうつ病に罹っていると判断するのは難しいというのも頷けます。
しかし自立神経失調症として診断される場合もあるというのはなぜなのでしょうか。
自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経のバランスが崩れたり、機能が低下することで起こる疾患です。
身体的症状・・食欲不振、不眠、倦怠感、頭痛、微熱、動悸、息切れ、めまい、腹痛
精神的症状・・集中力の低下、意欲の低下、イライラ、不安感
極端に言ってしまえば、パソコンの見過ぎで首や肩が凝る、お酒を飲みすぎて吐き気がする、二日酔いで頭が痛いといったことも神経のバランスが崩れて自律神経失調症の症状が起きている状態です。
つまり日常生活の中で感じる心身のちょっとした不調も自律神経失調症の一つとして捉えることが出来ると言えます。
ではどのようにして仮面うつ病と自律神経失調症を見分ければよいのでしょうか。
本人もはじめは身体症状に応じて近隣の内科を受診すると思います。
しかし、内科を受診しても一向に症状が改善しなかったり、検査を行っても特に異常は見当たらないという結果が出ます。
また症状が3つ、4つと複数現れている場合も同様です。
その段階で心療内科や精神科での受診を進められ、うつ病の診断基準に応じた診察をすることではじめて仮面うつ病であると判明するケースが多くあります。
よって症状がうつ病からくるものなのか自律神経の乱れなのかの判断は初期の時点では難しい場合が多いと言えます。
判断を難しくする要因には本人の性格も関係があります。
うつ病の患者さん自体にも言えることですが、真面目で責任感が強い、周りから頼られることが多いといった良心的な人が仮面うつ病になりやすいのです。
周りに迷惑をかけてはいけない、弱みをみせてはいけないという思いが強く、逃げ道がなくなってしまうことで、そのストレスが精神的症状でなく身体的症状として現れてしまいます。
治療にあたってはまず、本人がうつ病であることを受け入れることも大切な要素です。
真面目で責任感が強いため、「まさか自分がうつ病に罹っているなんて・・」、とは思いたくない場合が少なくありません。
そのため心療内科や精神科、メンタルクリニックに行きたがらないこともあります。
しかしうつ病である以上、抗うつ薬を服用したり、しっかりと休養をとることが本人の回復に最も効果的であり、一番の近道であることは言うまでもありません。
また復帰後の環境においても、本人が同様の状況に陥らないよう配慮することも重要です。
今や15人に1人がうつ病になるともいわれるほど、現代人は常にストレスに晒されています。
うつ病におびえたり構える必要はありませんが、ちょっとしたきっかけからうつ病に罹ることは誰にでも起こりえます。
うつ病は一部の人だけが罹るもの、心療内科や精神科は一部の人だけが通うものではないという認識が広まっていけば、より生きやすい社会になるのではないかと思います。
うつ病のことーマンデーブルー症候群ー
こんにちは、なつきちです。
日曜日から月曜日にかけての落ち込みが酷く何もすることが出来ませんでした。
動き出せたのは今日、火曜日の昼過ぎ、それもどうしても出なければならない用事があったからです。
もし用事がなければ復活の糸口をつかむことが出来なかったかもしれない、と思うと。。。
ただこの落ち込みについては、今に始まったことではありません。
おそらく誰しもが一度は感じたことがあるものでもあると思います。
「マンデーブルー(ブルーマンデー)症候群」あるいは「サザエさん症候群」と呼ばれることもあります。
土~日曜と休日が続き、月曜に向けた心積もりをしようとしている日曜日の夕方頃にやってきます。
- 翌日(月曜日)のことを考えると不安や憂鬱な気持ちになる
- 布団に入っても寝付くことが出来ない
- 食欲がなくなる
- 頭痛や微熱、吐き気、腹痛が起きる
- 朝、体が怠くて起きることが出来ない
- 集中できず、ミスが増える
日曜日の夕方から月曜にかけて、心身がこのような憂鬱(ブルー)な状態に陥ることから「マンデーブルー症候群」と呼ばれます。
「サザエさん症候群」と呼ばれるのは、憂鬱さを感じ始める時間帯がちょうどサザエさんの終わる時間である19時頃と重なっているためです。
ではなぜ憂鬱な状態になるのか。
主な原因として、休みと仕事のスイッチの切り替えがうまく出来ていないことや仕事に対する過度のストレスが考えられます。
スイッチの切り替えがうまく出来ていない状態とは
仕事の疲れから体を休めたいと思い、何もせずだらだら過ごしてしまう。
家族サービスなどで休日も動き回り、心身を落ち着ける時間がない。
仕事が終わらないため、休日も出勤している。
仕事に対する過度のストレスとは
重要なプロジェクトに携わっている。
仕事の成果が上がっていない。
長時間の労働や残業状態にある。
職場の人間関係がうまくいっていない。
スイッチの切り替えがうまく出来ていない状態にある場合の対策として、何をすべきなのでしょうか。
何もせず休日が終わってしまう方にありがちなのは、休みだからという気持ちで夜更かしをして昼過ぎや夕方まで寝てしまうことです。
平日と休日で生活のリズムが変わると、リズムを正すことに対してストレスを感じてしまったり、平日の目まぐるしさに頭や体がついていかない状態になってしまいます。
よって生活のリズムを平日、休日問わず一定に保つことが有効です。
一般的には、休日と平日の起床時間の差は2時間以内にとどめることで大幅にリズムを乱すことなく生活することが出来るとされています。
反対に休日に家族サービスや出勤で自分の時間がゆっくりと取れない場合は、毎週とは言わず、月に数回は自分の時間を持つための日を決めておきます。
生活のリズムを崩しすぎない、自分のための時間を持つといった行動でメリハリをつけることで、月曜日に憂鬱さや主怠さを感じずにスムーズに仕事に入ることが出来ます。
また月曜日に仕事を詰めすぎず、可能なものは火曜日以降に回すといったスケジューリングも効果的です。
しかし、そうはいってもやはり月曜日が辛かったり、週の後半まで憂鬱な気分が抜けない場合もあります。
特に、仕事に対し過度のストレスを感じている場合には注意が必要です。
うつ病の一つの目安として、2週間以上憂鬱な気分が続いていたり、気分が落ち込んでいる状態である、何をしていても楽しめない、というものがあります。
またうつ病も従来のうつ病のほか、「非定型うつ病」や「仮面うつ病」など様々です。
「非定型うつ病」では、自分の好きな活動には支障ありませんが、仕事などストレス因子に触れると心身にうつ病の症状が見られるといった状態になります。
「仮面うつ病」の場合は、抑うつ状態があまり目立たず、頭痛や腹痛、吐き気、めまいなどの身体症状が顕著に現れます。
精神的な落ち込みが顕著に見られないからと言って、うつ病ではないとは言い切れないのがうつ病の怖いところです。
日常生活において心身に対し継続して何かしらの異常を感じたら、それは心や体からのSOSである可能性も考えられます。
精神科や心療内科に抵抗がある場合は他科でもかまいません。
医師の診察を受けることは重症化を防ぐことにもつながりますので、無理をせず身体からのサインに耳を傾けてもらえたらと思います。
うつ病と精神疾患のことー適応障害と不安障害ー
こんにちは、なつきちです。
以前取り上げた精神疾患の第二回目です。
下記、第一回目の記事です。
今回は適応障害と不安障害について見ていこうと思います。
精神疾患の診断において、適応障害からうつ病に診断が変わることやその逆もあり得る疾患です。
うつ病と2つの疾患にはどのような違いがあるのでしょうか。
1.適応障害
特徴として、明確なストレス因子よって精神的あるいは肉体的またはその両方を伴う苦痛が生じ、社会的機能にも支障をきたす疾患です。
精神的な症状として、憂うつ感や不安感、焦燥感、怒りなどが生じます。
肉体的な症状として、倦怠感や疲労感、意欲や食欲の低下、不眠、頭痛、腹痛などが生じます。
学校や職場、家庭といった社会生活においては不登校や欠勤、遅刻、早退、暴力などの問題行動が現れます。
うつ病との大きな違いは、疾患が生じる原因がはっきりと特定できるとされている点です。
原因となる人間関係、仕事、介護、金銭といったストレス因子との接触から1~3ヵ月ほどで発症し、ストレス因子との接触を断ったり、除去することで症状や問題行動は治まるとされています。
治療にはストレス因子の除去とともに精神療法(カウンセリング)や薬物療法(抗うつ薬や抗不安薬)が用いられ、およそ3~6ヵ月程度で回復に向かい、社会復帰することが出来ます。
2.不安障害
特徴として、特定の状況や対象に対し、過度のストレスや拒否反応が現れることにより日常生活に支障をきたす疾患です。
症状は動悸や眩暈、発汗、手足の震え、窒息感、吐き気、腹痛、頭痛、胸の痛み、寒気が突発的に発作として現れます。
10~30代の比較的若年層や性格的な要因により発症することが多いとされています。
不安障害は状況や対象により、様々なタイプに分類されます。
- 分離不安症:特定の物や人物の喪失に過剰に反応を示します。
- 場面緘黙症:特定の状況において話すことが出来なくなります。
- 特定の恐怖症:特定の物事や対象に対し不安や恐怖を感じます。
- 社交性不安症:スピーチや会議の発言といった注目を集める場面で動悸や発汗、不安、恐怖を感じます。
- 強迫性不安症:強迫観念や強迫行為を特徴としています。
- パニック症:突発的な恐怖や不安、呼吸困難を伴う発作が起きます。
- 広場恐怖症:公共交通機関や広い場所、狭い場所において不安や恐怖を感じます。
- 心的外傷後ストレス障害(PTSD):戦闘や虐待、いじめなどの極度の体験による恐怖や不安がフラッシュバックします。
- 全般性不安症:様々な物事に対し不安や心配が続きます。
治療においては、抗不安薬や抗うつ薬といった薬物療法が用いられます。
また心理療法として、疑似的に不安になる状況を再現し、パニックを起こさないための心構えやスキルを身に着け、実際の場面でセルフコントロール出来るようにしていきます。
今回取り上げた2つの疾患についても、その特徴を見ていくことでうつ病とは異なる疾患であり、解決するためのアプローチも変わることがわかりました。
私自身の今後のうつ病との付き合い方を考えていく上でも、必要な知識になっているため引き続き調べていきたいと思います。
また、この記事を読んだ方にとっても何かしらの形で有益なものになれば何よりです。
うつ病のことー家族の関わり方ー
こんにちは、なつきちです。
うつ病になったとき、支えになってくれるのが家族や恋人など自分に近しいに方々かと思います。
もちろん自分も相手も同じ「人」であるがゆえ、時には衝突することもあります。
では、身近な方々はうつで悩んでいる人にどのように接したらよいのでしょうか。
率直な話を言うと、正解はありません。
結局のところ、相手によって接し方が変わるからです。
もっと言ってしまえば、お互いの立場や価値観、タイミングなど様々な要因によって適切な解が異なるからです。
でもそんな答えがあるようでないような場面に直面したとき、身近な方々に一つだけお願いしたいことがあります。
それは、苦しんでいることを察しつつ、そばで見守っていることです。
うつ病になったときの心身は、いわゆる生きていくための気力やエネルギーが枯渇しているためとてつもなく疲弊しています。
気力やエネルギーを自ら作り出すことも、外から受け取ることも出来なくなっています。
空っぽになった身一つで、なんとか一日一日を過ごしていくだけで精いっぱいの状態です。
だから、自分が周囲からどのように見えているかをいつも以上に気づきにくくなっています。
もちろんそんな辛そうな状態の人を見たら、すぐにでも病院に連れていきたい、あるいは何とかしたいと思うはずです。
でもうつ状態の人に無理を強いることは、かえって逆効果になります。
質問や提案、励まし、応援、否定といった相手からのアクションに応えられないことへの罪悪感や申し訳なさから自分の殻に閉じこもってしまう可能性があるからです。
また一度閉じてしまった殻が再び開くのには時間が必要です。
そうなると次に開くまでの間、余計に本人が辛くなってしまいます。
精神疾患は自分とは無縁と思っていたり、否定的なイメージを持ちやすい病です。
ましてや精神科や心療内科に通うことや抗うつ薬の服用することをすぐに受け入れるのは難しいはずです。
うつ病は互いの足並みがそろわない限り、治療が進みません。
本人同様、関わる方々もゆっくり焦らず経過を見ていくことがより円滑で負荷のかかりにくい治療や療養に繋がっていきます。
うつ病のことー気分の波ー
こんにちは、なつきちです。
うつ病になり定期的にやってくることがあります。
気分の波と言われるものです。
とてもダウナーな状態になります。
落ちている状況からもう一段階落ちていくような感じがします。
正直、この状態になると自分でもどうにもなりません。
じっとその波が過ぎ去っていくのを待つしかないのです。
そもそもどうしてこんな状態になるのか。
うつ病には抑うつ状態から寛解に向かうまでの経過で、気分が上がったり下がったりという波を繰り返しながら回復に向かいます。
わかりやすく例えるならば、三歩進んで二歩下がる、といったイメージです。
うつ病は大きくわけて、3つの経過をたどっていくと言われています。
急性期、回復期、維持期の3つです。
急性期とは
気分の落ち込みが激しく、何事にも手につかなくなる状態が続きます。
人によって薬の相性があるため、自分と合う薬を見極めながら、しっかりと休養を取る必要があります。
回復期とは
気分が上がったり下がったりしながらも徐々に落ち込みの幅が狭まってきます。
落ち込むタイミングはあるものの、普段通りの日常生活を送れる日が多くなります。
また、薬も徐々に減らしていくことが出来るようになります。
維持期とは
気分の落ち込みがほとんどなくなります。
薬を飲まなくても問題なく日常生活を送ることが出来ます。
回復期から維持期にかけて注意したいのが、気分の落ち込みをそれほど感じなくなることから薬の服用を中止してしまうことです。
せっかく安定した状態を保っているところでの急な服用中止は離脱症状や急性期への逆戻りを起こしかねません。
維持期になり薬の服用がなくなってからも、半年から1年くらいは定期的な診察は受ける必要はあります。
うつの治療はまさに一進一退という表現があてはまる状態をたどりながら経過していきます。
私も自分の状態を注意深く見ながら、焦らずゆっくり治療を進めていきたいと思います。
うつ病のことーこころの風邪という意味ー
こんにちは、なつきちです。
「うつ病はこころの風邪である」というフレーズをよく目にします。
実際に私自身がうつ病になり、その特徴や治療方法、治療期間について調べる中でも様々な媒体でこのフレーズを見てきました。
うつ病を治すのに必要なのは、「休養、薬物療法、カウンセリングです。治療に焦りは禁物です。そして寛解を目指しましょう。」と書いてあります。
最初のうちは特に気にならずにページを読み進めていました。
しかしある時どの媒体でも、いわゆる病気が「完全に治る」といった記述が見当たらないことに気が付きました。
締めの部分に書いてあるのは決まって「寛解」という言葉です。
初めて聞いた言葉であるものの、うつ病の治療における最終段階として記述されているので、「うつ病が回復に向かうこと」が寛解であるというのは想像がつきます。
ただそれがどのような状態を意味するのか、よく分からなかったのでその意味自体を調べることにしました。
寛解/緩解(カンカイ)とは - コトバンク
[名](スル)病気の症状が、一時的あるいは継続的に軽減した状態。または見かけ上消滅した状態。癌(がん)や白血病など、再発の危険性のある難治の病気治療で使われる語。例えば、癌が縮小して症状が改善された状態を部分寛解、癌の症状がなくなり検査の数値も正常を示す状態を完全寛解という。→再燃