うつ病のことー食生活との関係ー
こんにちは、なつきちです。
生きていく上で欠かせない食事ですが、うつ病を患うと食欲の低下を感じることも多いかと思います。
その割合は半数以上に上り、うつ病の代表的な症状の一つと言えます。
しかし最近ではうつ病の治療において休養や薬物療法、精神療法と並び、欠かせない要素の一つとして食生活の在り方が見直されています。
よって今回はうつ病と食生活の関わりについてみていこうと思います。
忙しい現代人に多い特徴の一つとして、朝食を取らないということが挙げられます。
かくいう私もその一人で、朝は朝食をとるより寝ていたいという気持ちが強く、おざなりになりがちでした。
しかし朝食を取らないと、日中活動するために必要なエネルギーが不足したり、体内リズムの乱れが起こります。
さらに最も重要なこととして、生きていく上で必要な栄養素が不足してしまいます。
この栄養素の不足の怖いところは、うつ病の原因である体内のセロトニン(幸せホルモン)の不足を招いてしまうところです。
セロトニンを作り出すための栄養素であるアミノ酸やビタミンなどの摂取量が低下するため、体内がセロトニン不足に陥りうつ病になる危険が高まることになります。
加えてセロトニンは体内に貯めておくことが出来ないため、常にセロトニンを作り出すための栄養を食事から摂取する必要があります。
セロトニンの生成に必要な栄養は、赤身の肉や青魚、乳製品に豊富に含まれています。
また食生活を見直すことは、生活習慣病の予防にも繋がります。
生活習慣病の中でも、特に糖尿病はうつ病との関連が高い病として多く取り上げられ、うつ病の人はそうでない人と比べ糖尿病の発症リスクが高いとされています。
うつ病になると日常の活動量や運動量が低下したり、食事や栄養管理に対する関心が薄れてしまうことにより、肥満やメタボリックシンドロームのリスクが高まるからです。
糖尿病に関して言えば、長期間にわたる食事制限や治療がストレスになるため、糖尿病の方がうつ病を併発することも懸念されています。
食事療法では、腸内環境を整えることでうつ病を改善しようという試みも行われています。
ヨーグルトや乳酸菌飲料を摂取して、腸内のビフィズス菌や乳酸菌を増やすことはうつ病の治療に有用であり、どの善玉菌がうつ病に効果をもたらしているのかという研究に発展しています。
チーズや牛乳といった乳製品にはセロトニンの生成に必要なアミノ酸も含まれています。
今後ますます食生活の見直しによるうつ病の改善や予防は重要性を増していくと思われます。
うつ病の場合、日内変動により朝に不調が出やすいことは確かです。
しかし朝日を浴びることや朝食は規則正しい生活のためのリズムをもたらしてくれるものであり、社会復帰には欠かせない要素の一つです。
私も朝食を取ることや腸内細菌を増やす食事を心掛けてみようと思います。